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書評『さよならミラーマン』

明日、月曜日に刊行される『さよならミラーマン』を
一足早く読ませていただきました。

「さよならミラーマン」という、ミラーマンの最終回と同じタイトルの書籍。
しかし、ここでのさよならというのは別れの意味合いではなく
ミラーマンからの再出発、RESTRATという意味のように思われます。



これはミラーマンであり二次元人である鏡京太郎こと石田延之(信之改め)さんによる
自叙伝的エッセイの読み応えのある一冊です。
ミラーマン撮影当時の話題や、それ以前の石田氏の実体験や生い立ち
石田氏と絡めた関係者方とのインタビューはもちろん
さらには「鏡面世界の男」という石田氏ご本人の手による短編小説まで読めるという
ミラーマンファンにはとても嬉しい書籍となってます。



・・・と、よく知ったように書き出してみたものの
実際のところミラーマンもリメイクされたREFLEXも未見の自分。
しかしそんな自分でも楽しくあっという間に読めてしまったのだから、
未見の人は勿論、ミラーマンファンにはもっとたまらないものとなっているでしょう。
親しみやすい文体で筆が進められているので
肩も凝ることなく読めるというのは素晴らしいですね。
石田氏の人柄によるものでしょうか、とにかく読みやすい!



まず冒頭の石田氏の人生の振り返りからして引きつけられるものがありました。
やはり俳優になるということは並々ならぬものがありますね・・・
本を通して、石田氏の魅力に包まれているような気がします。

ミラーマン以前の柔道一直線のころの話題は「おいおい、マジかよ(笑)」みたいな
今ではとても想像できないような苦労話がてんこ盛りで、それを面白おかしく伝えてくれます。

「できないなんていう言葉はなかったですから、
何でもやらされた」

こう語る柔道一直線、どういったアクションをこなされたんでしょうか・・・気になります。



章ごとに、石田氏の言葉が入っているのですが
一章の「小川のせせらぎが濁流に見えた 涙は心の汗なんかじゃないと思った」
という言葉は、読み進めていくと共感することしきり。
味わい深い章ごとの言葉を持ちながら読んでいくとなお楽しめました。
これも1つの見所になっています。



そこからはミラーマンのエピソードをもとに、いろいろな裏話を紹介していっています。
これがまた面白いのなんの!
エピソードの紹介もそこここに、当時の思い出を振り返っているのですが
それにまつわる思い出話やロケ地のことを語りつつ、
見えないところであった現場での苦労や笑いが
40年弱のときを経て伝えられるというのは感慨深いですね。
二次元から三次元を飛び越えるように、時間を越えて当時の熱気が伝わってきます。
それにしても1話ごとの撮影時のエピソードをよく覚えているものだと感心いたします。
撮影スケジュールを書いたメモを使ったらしいですが、それにしてもすごい。



ミラーマンの話に終始するのではなく、
その合間を縫っていたお仕事のエピソードも書かれていまして

虎の檻に入れられて死を覚悟したとか
飛行機の中で子どもに鏡を持ってこられて変身をせがまれたとか

変身俳優ならではのこぼれ話、もとい光に溢れる話も満載。
それらをどうやって切り抜けたのかは、書籍を読んでみてくださいv(。・ω・。)v
これらを知ったあとに、またそれぞれの作品を見たらまた違った楽しみがあるんでしょうね。



対談では、俳優の櫻木健一さんとの対談を皮切りに
もっとミラーマンに恋をさせたかった、と語る脚本家の山浦弘靖さん、
制作主任の設楽正之さんとチーフ助監督の北村武司さんとのトリプル対談
もう1人のミラーマンであるスーツアクターの西条満さん、
そしてミラーマンREFLEXを撮った映画監督の小中和也さん
との5つの対談が章ごとに挿入されていて、軽妙な会話のやりとりが掲載されています。
読みやすいこの書籍のなかでも、最も読みやすいコーナーなのですが

対談③の「石田氏×設楽氏×北村氏」は特に読む価値有!

ボートを一艘沈めた(!!)という話では、
現場で困ったときほど制作担当の仕事は見せないものなんです。
困ったときほど笑っていろ、と大映の先輩に教わったという設楽氏の言葉。

作風が爽やかだったのは現場の雰囲気がそのまま作品にでるから、という北村氏の言葉。
そして「(予算の)採算が取れないけれどもおもちゃ関係で採れればいいじゃないか
赤字でもまぁいいよ」とスタッフを後押ししたという円谷一社長のエピソード。

いかに愛されて作られてきたか、当時を知らない自分にも伝わってきます。
(最もそこにルーズなのが円谷の弱点でもあるような(^-^;)
この対談にはミラーマンの中の芯、言ってみれば真髄が詰まっているように思われます。
爽やかだというミラーマンの作風・・・ぜひとも見てみたいものです。



そしてラストを締めくくるは、小説「鏡面世界の男」
石田氏曰く「自分では短編のつもりなんだけど、皆に言われるの。長いって」
確かに、短編どころの長さじゃないです(笑)
しかし読みやすいし、飽きさせません。
気がついたら読み終えてしまっていました、というかもう本の終わりに・・・
本編を知らないのでどのようなつながりがあるのかわかりませんが
鏡の世界へのロマンと不可思議さ、そして怖さや未知が詰まった一作です。
むしろこっちが本文にとって変わりそうな魅力を秘めております(笑)
生と死、現世と死後・・・そして二次元と三次元の魅力に溢れてますね。
ややオカルトチックで、ヒーローっぽさはないのですけれども
日本古来から伝わる神器にも鏡があるように
和風の霊力を秘めている鏡がこの話の根幹になっていきます。
ラストは非常に興味深く、思わず自分の部屋の鏡を見やってしまいました。



あとがきのあとにある、鈴木美潮さんの「二次元へのラブレター」で本を締めています。
全編通して、面白いこぼれ話が満載でミラーマンを知っている人も知らない人も読めます。
もちろん知らないならば興味をかき立てられます。
知っていればより物語の裏まで読み取れて、また観る楽しみが増えることでしょう。
他の俳優さんでもこういった本を出してくれることを願って止みません。
ぜひとも多くの方に読んで知ってもらいたいですね。




そういえば、近年に鏡を扱ったものでは仮面ライダー龍騎のミラーワールドがあります。
あれもまた1つの鏡面世界を描いたもので
円谷と東映、昭和と平成の描くそれぞれの鏡面世界を
見比べてみると面白いかもしれません。




・・・本を読んだ後、自分の部屋の鏡が妖しく見えてました。
ちょっと磨いておこう。





今回、この書評を書くにあたり縁を作ってくださった
特撮ヒーロー作戦!のツバサさんが動画やイベントの様子などのリンクをまとめて
記事にしてくださっておりますので詳しくはそちらをどうぞ。

【期待の『さよならミラーマン』】


【【動画】『さよならミラーマン』イベント1/京太郎はダメ男?!】


【【動画】『さよならミラーマン』イベント2/京太郎の女性関係は?!】

石田延之氏公式ブログ

【鏡の国からきた男】



さよならミラーマンさよならミラーマン
(2007/10)
石田 延之

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  1. 2007/10/14(日) 15:58:12|
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